気象予報士の航空気象 2012年12月

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2012.12.31 (Mon)

今年もありがとうございました

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23:51  |  時事  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.12.12 (Wed)

富士山の山岳波による乱気流?

10日の14時から19時にかけて、富士山の風下にテーパリングクラウド(人参雲)のような雲が衛星画像から確認できます。

本来の人参雲と定義が違うので、そういうふうに見えるというだけです。




羽田のMETARを確認すると。

RJTT 100546Z 27010KT 9999 FEW035 09/M14 Q1006 RMK 1CU035 A2972 MOD TURB OBS AT 0530Z OVER TATEYAMA 10000FT BY B763

RJTT 100630Z 33007KT 300V010 9999 FEW035 09/M13 Q1006 NOSIG RMK 1CU035 A2972 MOD TURB OBS AT 0609Z 15NM W TATEYAMA BTN 13000FT AND 12500FT BY B738

RJTT 100800Z 33012KT 9999 FEW030 07/M11 Q1007 BECMG 27010KT RMK 1CU030 A2975 MOD TURB OBS AT 0734Z 10NM S TATEYAMA BTN 14000FT AND 12000FT BY B738

RJTT 101100Z 27005KT CAVOK 05/M13 Q1008 NOSIG RMK A2979 MOD TURB OBS AT 1030Z 10NM E OSHIMA BTN FL150 AND 12000FT BY B763 AND OBS AT 1045Z AROUND TATEYAMA BTN FL140 AND 12000FT BY B788 AND OBS AT 1049Z 5NM SE TATEYAMA BTN FL150 AND 12000FT BY B738


富士山の測候所は、たしか無人になって気温くらいしか測らなくなったという覚えがあります。


風速は高層観測から数値解析して、このくらいの風が吹いているだろうという計算値でしかないと記憶しています。


FBJPにおいて、精緻な数字を持ち合わせてはいませんが、個人的な経験則において、例えば冬場において富士山の風が30~40KTs以上予想されると、山岳波によるタービュランスが高度2000~18000FTまで予想されます。

他には九州山地の東側は高度2000~8000ft。

高知県は四国山地の風下は、高度2000~9000ft。

三重県は鈴鹿山脈と紀伊山地の風下で、2000~9000ft。

東北地方太平洋側は奥羽山脈の風下で、2000~10000ft。

いつもこの高度で予想がされている気がします。


 山岳波の定説として、安定成層の大気、すなわち上下の擾乱がない状態において、山にある一定の風があたると、その風下側に、重力を復元とする波(重力波)が現れ、気流は山を越えた際に励起されます。

以下、山岳波の過去の記事。
山岳波について


山の風下側で上下に振動し波打つように伝播するため、波状の雲として観測されることもあります。

書籍では、30ktを超えると乱気流が発生し、50ktを超えると厳しいものになっている可能性があると書いてあります。


 具体的に言えば、日本の透き通るような蒼い冬空の日に、富士山に笠雲やつるし雲ができ、その風下にロール雲やそれが連なった高積雲が観測され、その雲の周辺は大荒れということです。


 富士山は単峰であること、また風上側の気流が成層安定になる風向き、つまり中部山岳の影響を受けにくい北西風など、条件が揃うと富士山の風下に富士山直近から日本海で見られるような筋雲ができます。

 北西風という向きを富士山から引くと、ちょうど千葉県の館山市付近のやや南側になります。

このため、館山上空で富士山と同高度近辺で、大きな揺れが観測されたのではないかと思います。


 富士山を起点に気流が収束することと、山岳波の影響ではないかと、気象の分野で研究されている方がいるようです。

検索をかけると結構ヒットします。


12月1日においても、富士山の風下に筋状の雲が観測されています。






この筋状の雲は積乱雲と性質が異なるため、レーダーには映りにくく、またエネルギーをぎゅぎゅっと狭い高度の層の中に押し込めているため、乱気流としては要注意と言われています。

昔、空中分解した飛行機があったような・・・
07:50  |  気象・天気  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

2012.12.09 (Sun)

庄内空港のオーバーラン

 昨日の夜、山形の庄内空港でオーバーランがありました。

以下、時事通信参考。

『全日空機がオーバーラン=けが人なし―山形』
時事通信 12月9日(日)0時45分配信

 8日午後10時半ごろ、山形県酒田市の庄内空港で、羽田発同空港行き全日空899便(ボーイング737―800型)がオーバーランした。乗客乗員167人が乗っていたが、けが人はないという。
 同空港事務所によると、同便は約40メートルオーバーランし、滑走路を外れ、草地に突っ込んだ。当時、雪が降っており、視界は悪かったが、同10時すぎに除雪を完了させたばかりだったという。同便の到着予定時刻は同9時15分だった。 


まずは、衛星画像。

8日午前0時から正午までの12時間。




続いて、8日正午から9日午前0時まで。




 この衛星画像から見るに、日本海上を渦を巻いて通過していくものがあります。低気圧です。 

 衛星画像を見た後に、次の8日19時の衛星画像からヒントを得ました。

12081000ZSAT.png


 夜の7時において、秋田山県の西に大きな雲の塊が、冬型気圧配置で典型として現れる筋雲の流れを乱して居座っています。

夜7時の低気圧の中心位置は、襟裳岬の南端あたりと解析されています。


ASAS_120815.jpg
8日午後3時の地上解析図

ASAS_120821.jpg
8日午後9時の地上解析図


 庄内空港の滑走路方向は東西にまたがる09/27、滑走路長は2000m。

低気圧が抜けて、夕方にはいったん荒れた風がおさまりました。

しかし、発達した低気圧の西側の雲域が脊梁山脈に阻まれ、また低気圧本体が急速に北東進したため、庄内空港では日暮れからまた荒れていたのではないかと考えます。

 予報の段階では、地上天気図と高層天気図やTAFなどを見ていると思われます。

TAFは今となっては入手できませんが、地上天気図や高層天気図では読み取れません。

等相当温位線図に解析されていたかもわかりません。

さて、次にMETARを列挙。

RJSY 080813Z 28016KT 5000 R09/0500VP1800D -SHRASN FEW002 SCT006 BKN015 01/M00 Q1001 RMK 1ST002 3ST006 7CU015 A2958 P/RR

午後5時13分、気温1度、露天温度M0度において、霙(みぞれ)です。

RJSY 080900Z 30018G30KT 260V330 5000 -SHSNRAGS FEW002 SCT006 BKN015 02/00 Q1002

RJSY 080909Z 28021G33KT 2000 -SHSNRAGS FEW002 SCT006 BKN010 01/M00 Q1002 RMK 1ST002 3ST006 7ST010 A2961 SNOW PELLETS

SNOW PELLETS・・・雪霰(ゆきあられ)

RJSY 081000Z 30020G35KT 280V340 9999 VCSH FEW006 SCT010 BKN025 02/00 Q1003

RJSY 081100Z 27023G34KT 9999 VCSH FEW010 BKN040 03/M04 Q1003

午後8時まで、みぞれや霰(あられ)が降り、夜の8時の気温は3度。

RJSY 081200Z 30016G27KT 8000 -SHSNRA FEW010 BKN040 02/M01 Q1003

RJSY 081235Z 33012G27KT 290V360 0500 R09/P1800N -SN BKN008 01/M02 Q1003 RMK 7ST008 A2964

RJSY 081245Z 33009G19KT 300V360 1000 R09/1600VP1800U -SN BKN008 00/M02 Q1004 RMK 7ST008 A2965

 ニュースから、この飛行機の定刻は9時ごろ、空中待機をしていたという。

たぶん、滑走路を閉鎖し除雪していたため着陸できなかったのではと考えます。

この除雪、気温が3度と高い時に行っているので、おそらくべちゃ雪。

そこに夜9時以降、視程が急激に悪化するほどの大雪。しかも気温も下がる、0度。

そして、滑走路の表面はつるっつるになった。


注意点:私の解析は推測と後出しじゃんけんです。事実とは異なります。

夜10時半に着陸しているのに、9時45分以降METARがないって、なんでだろう???

こんな厳しい天気なのに…


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2012.12.06 (Thu)

冬の嵐

日本海を低気圧が急激に発達しながら東進していきました。




朝5時。温暖前線による雨。
RJTT 052012Z 21014KT 9999 -RA FEW008 SCT050 BKN/// 10/07 Q1008 RMK 1ST008 3SC050 A2977

朝6時半、雨がやみ、南風。気温と露点温度差はわずか3度。
RJTT 052137Z 20015G25KT 9999 FEW015 BKN/// 12/09 Q1006 RMK 1CU015 A2972

昼過ぎ、南風が強まる。乾いた暖かい風が吹き荒れる。
RJTT 060330Z 24023G33KT 9999 FEW020 17/M03 Q1004 NOSIG RMK 1CU020 A2965

午後2時、南風により、気温がぐんぐん上がる。
RJTT 060500Z 25013KT 9999 FEW020 18/M04 Q1004 NOSIG RMK 1CU020 A2967

午後3時半、風向きが西に変わり、前線の通過していく。そのため、低い高度でタービュランス発生。
RJTT 060630Z 28008KT 210V310 9999 FEW020 16/M03 Q1006 TEMPO 34018G28KT RMK 1CU020 A2973 MOD TURB OBS AT 0616Z 6NM E HANEDA 2500FT BY B767

午後3時過ぎ、前線が通過し寒気の流入がはじまり、気圧が急上昇。
RJTT 060643Z 36010KT 9999 FEW020 15/M03 Q1007 RMK 1CU020 A2975 P/RR

午後10時、ぐんぐん気温が下がり、夜10時には8度まで落ち、露点温度がそれよりも落ち、乾いた空気であることがわかる。
RJTT 061300Z 33015KT CAVOK 08/M07 Q1014 NOSIG RMK A2996


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2012.12.01 (Sat)

関東の初雪

関東地方で雪が降りましたね。


平年より早いのでは?


関東の空港の中で、成田空港ではMETARで観測されました。


010200Z 03014G24KT 9999 FEW012 BKN015 BKN050 09/06 Q1013 NOSIG RMK 1CU012 5CU015 7SC050 A2993
010230Z 01016KT 9999 BKN013 BKN020 09/06 Q1013 TEMPO 01015G25KT RMK 5CU013 7CU020 A2994 MOD TURB OBS AT 0225Z 10NM NE NARITA BTN 7000FT AND 9000FT IN CMB B777
010300Z 01015KT 350V060 9999 SCT013 BKN050 09/05 Q1013 WS R34R TEMPO 01015G25KT RMK 4CU013 6SC050 A2994
010302Z 01015G26KT 350V060 9999 SCT013 BKN050 09/05 Q1013 RMK 4CU013 6SC050 A2994

気温が下がり始める。

010330Z 03018G29KT 9999 -SHRA SCT012 BKN015 08/04 Q1014 TEMPO 4000 SHRA BR RMK 3CU012 7CU015 A2995
010343Z 02018G28KT 9999 -SHRA BKN012 BKN015 07/03 Q1014 WS R34R RMK 5CU012 7CU015 A2996
010400Z 03019KT 9999 -SHRA BKN012 BKN020 06/03 Q1015 WS R34R TEMPO 03018G29KT 4000 SHRA BR RMK 5CU012 7CU020 A2997
010408Z 02020G30KT 9999 -SHRA BKN012 BKN020 06/03 Q1015 RMK 5CU012 7CU020 A2999 P/RR
010430Z 36022KT 9999 -SHRA FEW008 BKN010 BKN020 04/01 Q1016 TEMPO 03020G30KT 4000 TSRA BR
010439Z 35022KT 4500 SHRA BR FEW005 BKN008 BKN015 03/01 Q1016 WS R34R RMK 1ST005 5ST008 7CU015 A3001

気温3度、雪に変わる。

010442Z 35021KT 3000 -SHSN FEW005 BKN008 BKN015 03/01 Q1016 RERA RMK 1ST005 5ST008 7CU015 A3001
010500Z 01015KT 3200 -SHSN FEW004 BKN005 BKN015 03/01 Q1016 RERA TEMPO 01017G27KT 3000 -SHSN RMK 1ST004 5ST005 7CU015 A3002

風が弱まり、雨足(雪足?)が弱まる。

010504Z 01014KT 5000 -SHSNRA FEW004 BKN005 BKN015 02/01 Q1016 RMK 1ST004 5ST005 7CU015 A3003
010513Z 01013KT 7000 -SHRASN FEW004 BKN006 BKN015 03/01 Q1016 RMK 1ST004 5ST006 7CU015 A3003
010530Z 01013KT 9999 -SHRASN FEW003 SCT006 BKN015 03/02 Q1016 NOSIG RMK 1ST003 4ST006 5CU015 A3003
010600Z 02008KT 350V050 9999 FEW005 SCT050 BKN070 04/02 Q1017 NOSIG RMK 1ST005 3SC050 5AC070 A3003
010630Z 01011KT 330V040 9999 FEW015 SCT045 04/02 Q1017 NOSIG RMK 1CU015 4SC045 A3004


明日はスカッとした晴れで、ますます冷え込むことでしょう。


冬型が強まると、関東は晴れるはずなんですけどね。


関東の南岸を通過した低気圧が寒気を巻き込むと、関東は雪になるのですが・・・


南岸の低気圧はとっくに通過し、今日の天気は晴れ予報を各TV局やネットで見たような・・・


高層天気図や数値予報を見ても、よくわかりませんでしたが、衛星画像からヒントを得たような気がします。





未明のうちにできた、日本海上の渦が悪さをしているようです。


この渦が脊梁山脈にぶつかって、そこで新たな雲域を生成し、この雲が昼過ぎに北関東に崩れながら、移動していいるようにも見えます。


冬型が強まると、地形の影響で日本海に低気圧が発生するのは気象学じょうでは有名な話ですが、これが北関東まで流れ込んで、雪を降らせた?かな。


そうすると、北日本と関東との空域、特に最近では北関東を低く航空便が飛んでいるようですが、予想外に揺れたのではないでしょうか???


上空の雲の融雪層は、レーダーによく反応するので、わかっていて突っ込んでいるのでしょう。


たいへんだ。



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