気象予報士の航空気象 浅間山噴火 火山灰と飛行機

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2009.02.10 (Tue)

浅間山噴火 火山灰と飛行機

 浅間山がまた噴火です。今日のFBJPには
火山FBJP

拡大図
火山拡大




 気象庁のHPより、噴火警報発令中の火山
火山警報


火山灰
 飛行機の敵、ジェットエンジンがストールするだけでなく、様々な影響を飛行機に及ぼします。

 過去に火山灰の中を飛行し、全エンジンを失うという過去に例を見ない事故が発生しています。

ブリティッシュ・エアウェイズ9便エンジン故障事故
 映像化されておりDiscoveryチャンネルや日本の特番でも幾度か見たことがあります。ウィキペディアに詳しい内容が掲載されているので、興味のある方は検索してみてください。




 火山灰は噴火の規模と気象状態により噴煙の高さが決まり、どの高度にも漂い上空の風に乗って漂う事例が多く報告されています。
 火山灰は微細な粒子であり、水滴に反応するウェザーレーダーには反応しません。また、高層においては層雲のように広がるため、航行中に目視によって判断することは困難といわれています。

 機内の与圧は薄い外気をエンジンで圧縮して客室に取り込み、弁によって排出し機内圧を調節しています。そのため、火山の独特の臭さで気づくことも可能だそうです。

 また、火山灰は帯電しているため、火山灰中を飛行する飛行機の先端、コックピットのあたりや翼端などで”セントエルモの火”と呼ばれる見た目が美しい放電現象が起こることも知られています。

 ”セントエルモの火”とは、強い電界の元、嵐の中を航行中の船首やマストに発生する、青白いコロナ放電(簡単に言えば青白い雷)のことです。また帯電した雲中を飛行する飛行機にも発生することがあるようで、以前梅雨時の夜に翼端でコロナ放電を見たことがあります。

 冬の夜に明かりをつけずにセーターを脱いだとき、ぱちぱちっと静電気が走り光をみたことはありませんか。セントエルモの火ではありませんが、同じ放電現象です。それがもうすこし大きく、継続したものと想像するとわかりやすいかも。

 地上においては避雷針などの落雷しやすい場所において、その部分でシューシューと音がしたり、青白く放電する現象が起こったりすることもあるそうです。
 登山をされる方は、電界を帯びた霧に覆われたとき頂や岩の突起物の先端などで見られることもあるようで、近づくと電界が乱さるため消えてなくなり、離れるとまた現れる神秘的な体験ができるかもしれません。

 名前の由来は、船乗りの守護聖人、セントエルモから由来するそうです。

 嵐の中に発生する不気味な青白い炎ですが、危険を知らせてくれる現象でもあり、科学の進んだ現代においてもセントエルモは我々に危険を知らせてくれているんですね。

 明日はエンジン工学の分野から、この火山灰による影響をUPします。




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