気象予報士の航空気象 モデレート・タービュランス

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2009.02.18 (Wed)

モデレート・タービュランス

 航空気象の解析において、結果を知る方法としてはパイロットからの情報、パイロット・レポートというものがあります。
 一般的な入手方法はAEIS(航空路情報サービス:aeronautical enroute information service)があり、VHF受信機(エアバンド)があれば、その情報をリアルタイムに入手することも可能です。



 つまり、パイロットでなくても上空の揺れを、地上において知ることができるということです。


 この季節は寒気の通過が頻繁にあり、そのため日本上空ではジェット軸が蛇行したり、ぶつかったりしていることがよくあります。
 しっかりしたデータではないですが、AEISを数年見ていて思っていることは、FL300(30000ft)あたりのジェット軸がFL350(35000ft)のジェット軸に蛇行しながら収束しているときには、FL200-250(20000-25000ft)あたりでモデレート・タービュランス、強い揺れが起こっているようです。

 適切な天気図があれば、詳しくUPしたいと考えています。今月12日が上記のような大気だったのかなぁと思ったのですが、AEISを入手できなかったのであくまで推測の域を超えていません。

残念。



 また、この季節の揺れとして逆転層によるものがあります。安定した大陸生まれの移動性高気圧に覆われていると、逆転層ができます。
 重く冷たい安定した気塊が蓋となって上空を多い、晴れている地上では日射などによる上昇流が起こりますが、その重く冷たく沈降してくる気塊にさえぎられてしまいます。
 まったく別の性質をもつ気塊で、この季節ではこの蓋を破ることができず、蓋の辺りでエネルギーがたまってきます。

 水から沸かしたお風呂で煮えたぎった状態がちょうどあてはまるでしょうか。

 夏には日射や湿った南風によって、蓋を突破するほどのエネルギーがあり、突破した部分には積乱雲が発生します。

 航空気象の書籍には、逆転層があり、地上付近の気温と露点差が20度以上あると揺れると書かれていて、だいたいそのとおりだと思います。

青空

青く青く、日差しがきつい初春の空。
地上に住むわれわれにはわからない大気の現象。
晴れていれば、飛行機も安定して飛んでいるものだと思っていた私にとって、航空気象を勉強して以来、驚きの連続であり、その解析・予報に興味が尽きません。

空は季節の変化を、地上に住むわれわれに教えてくれているような気がしました。




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