気象予報士の航空気象 上空から下り坂

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2010.06.08 (Tue)

上空から下り坂

RJTT 080100Z 06010KT 9999 FEW020 SCT050 BKN120 21/16 Q1017
RMK 1CU020 3SC050 6AC120 A3004
MOD TURB BTN 9000 AND 11000FT 10NM S MORIYA VOR BY B777 AT 0049


RJTT 080230Z 08007KT 9999 FEW020 BKN130 21/16 Q1017
RMK 1CU020 7AC130 A3004
MOD TURB BTN 20000 AND 18000FT 20NM N AMI BY B767 AT 0202
AND BTN 13000 AND 11000FT OVER AMI BY B767 AT 0205


 本日も、10000ftあたりと17000ftあたりでMOD TURBの通報がありました。



ASAS08JUN10.jpg
8日午前9時 地上解析図


 地上天気図の概況は、日本の南に前線を伴った低気圧が存在していますが、関東周辺に顕著な気圧の変化はありません。


 上空はどうなっているのでしょう?



AUPQ35_08JUN10.jpg
高層天気図AUPQ35



AUPQ78_08JUN10.jpg
高層天気図AUPQ78


すべての気圧において、九州・四国・中国地方を覆う低気圧が存在します。


高層の低気圧の中心は、日本の南に存在する低気圧と直接対応していません。


つまり、急な発達は近々にないことが言えます。


 AUPQ78において、赤直線が地上の前線に対応しています。


今回の低気圧は弱い切離低気圧(寒冷渦)の東南縁に対応したものです。


すなわち、関東地方は上空から天気が下り坂であることが言えます。



エマグラム08JUN10
8日午前9時 館野 エマグラム


 館野のエマグラムより、上空はすでに湿ってきています。


5000m付近に逆転層、その付近に高積雲、その上はかなり湿って薄い雲が広がっていそうです。


また、2800m付近にも逆転層があります。


5000m≒16000-17000ft
2800m≒ 9000-10000ft


RJTT 080000Z 07005KT 9999 FEW020 BKN120 OVC150 20/16 Q1017 RMK 1CU020 5AC120 8AS150 A3005


午前9時の羽田空港のMETARからも、この辺りの高度で積雲系の雲が発生しています。


逆転層と関連おおありです。


したがって、この2つの高度付近での揺れが理解できます。


(おまけ)


 AUPQ35より、赤丸の部分は上空の寒気が一人ぼっちで浮遊しています。


AUPQ78や地上天には現れていません。


気象衛星画像を見てみると、ゆっくりと渦を巻いていることが見られます。


その南に積雲の塊が確認できますので、もしかしたら、この二つが合わさって台風ができるかもしれません。


 

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