気象予報士の航空気象 春分 昼夜同じにあらず!

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2009.03.20 (Fri)

春分 昼夜同じにあらず!

 今年の春分は今日です。20日の金曜日。

 近所の公園でウグイスの鳴き声を聞きました。庭先の木蓮はきれいな白色の花を咲かせています。午前中は寒冷前線の通過で雷を伴う雨でしたが、いまは昼過ぎ、WBC韓国戦を見た後にブログを書いていますが、外は良いお天気です。気温もまぁまぁ高そう。日本は韓国に勝った!万歳!!

 資料を集め、明日のブログは今日の午前中の天気の解析をしたいと考えています。羽田、成田は朝方、荒れていたようですね。無線が熱かった

さて、春分について

 春分は二十四節気のひとつで例年、3月20か21日になります。春分というと昼夜の時間が同じという印象が強いですが、それは二つの意味において少し違います。

 まず、春分とは春分の日にあたる日から、つぎの節気の清明の前日までの期間を指します。

 また、昼夜の時間が同じという点が実はそうでなく、すでに昼のほうが長いという驚きの日でもあります。

 何はともあれ、春です。春が来ました。庭先には虫が顔を出し、鳥のさえずりを多く聞くようになりました。桜のニュースも頻繁に賑わせていますね。

 天文学上では太陽が春分点を通過した瞬間、すなわち太陽の視黄経が0度となった瞬間を春分と定義しています。

 春分を節気と捉えて、清明までの期間であるというのは、「まぁ、あっそう」という印象ですが、すでに昼のほうが長いという点は初めて知ったときは青天の霹靂でした。

 天文学上は確かに昼夜が同じ時間、赤道上空を太陽が通る日であり、南北極では理論上、一日中太陽が沈まず出ずの一日となります。


では、なぜ昼のほうが長いのか???

1.日出没の定義
 海外はよく知りませんが、日本の日出没の定義は太陽の上部が水地平線と接したときとなっています。下図を参考にしてください。それに対し、天文学的な考え方では下の太陽を参照して、真ん中を基準に考えています。
日出没

この差で約1分

2.大気の屈折
 大気の屈折はさまざまな光学現象を私たちに見せてくれますが、例えば蜃気楼、私たちが見ている日の出の太陽は真正面よりか下方、日の入りの太陽は上方に見えています。
 つまり、宇宙空間ならまだ見えない太陽が屈折で昇ってくるように見え、とっくに沈んでいる太陽が屈折でまだ見えています。

 日の出の景色を想像して、下図を見てください。
太陽の差

その差で約2分半


日の出と日の入りで同じことが起こっているので、合わせて3分半の2倍で。。。

およそ7分!


今日の明石の日出没時間
日の出 06:04
       >昼間時間 12+08
日の入 18:12

まぁだいたい正解!?


ということで、んじゃぁ昼夜が同じ日はいつになるのでしょう?

春分約3日前がその日になります。

16日
日の出 06:09
       >昼間時間 12+00
日の入 18:09

17日
日の出 06:08
       >昼間時間 12+01
日の入 18:09

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春分の期間の七十二候は以下の通り。

初候
雀始巣   (すずめ はじめて すくう)
        雀が巣を構え始める(日本)
玄鳥至   (げんちょう いたる)
        燕が南からやって来る(中国)

次候
桜始開   (さくら はじめて ひらく)
        桜の花が咲き始める(日本)
雷乃発声  (かみなり すなわち こえを はっす)
        遠くで雷の音がし始める(中国)

末候
雷乃発声  (らい すなわち こえを はっす)
        遠くで雷の音がし始める(日本)
始雷     (はじめて いなびかりす)
        稲光が初めて光る(中国)


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