気象予報士の航空気象 成田空港 貨物機着陸失敗

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2009.03.24 (Tue)

成田空港 貨物機着陸失敗

 成田空港で昨日23日の午前6時50分ぐらいに、米国大手貨物航空会社 フェデラルエクスプレスの貨物機MD11が、強風の中、成田空港A滑走路 滑走路34Lに着陸失敗、転覆炎上大破、乗員2名がお亡くなりになりました。


ASAS23MAR00Z.jpg
 23日午前9時 地上天気図

 当日のmetarを列挙します。

221830Z 30006KT 6000 FEW005 SCT120 13/12 Q0995 NOSIG RMK 1ST005 3AC120 A2939
午前3時半 北西風3m 視程6km 晴れ 気温13度 露点12度

222033Z 32016G26KT 9999 FEW020 11/03 Q0998 RMK 1CU020 A2947
午前5時33分 強風による特別観測 北西風8m 強風13m 視程10km以上 晴れ 気温11度 露点3度

 5時半から強風が吹き始めました。また、午前3時より気温が下がり、さらに露点温度ぐんと下がっています。この日は日本海と日本の南岸を寒気を伴った低気圧が通過し、各地で大雨、落雷による停電の被害を起こしながら、日本を横断していきました。そのため、成田は夜中は湿り気味の気団から来た風が徐々に強まり、空っ風が吹き始め、露点差が広ってきました。


222100Z 30013G28KT 260V330 9999 FEW020 13/M01 Q0998 NOSIG RMK 1CU020 A2948
午前6時 北西風7m 強風14m 視程10km以上 晴れ 気温13度 露点-1度

222108Z 31025G35KT 9999 FEW020 12/M01 Q0998 RMK 1CU020 A2949
午前6時8分 北西風13m 強風18m 視程10km以上 晴れ 気温12度 露点-1度 

222130Z 32026G40KT 9999 FEW020 12/M02 Q0999 WS R34L NOSIG RMK 1CU020 A2952 P/RR
午前6時30分 北西風13m 強風20m 視程10km以上 晴れ 気温12度 露点-2度
特記 滑走路34LでWS(ウインド・シア)発生

事故発生!

222200Z 31026G40KT 9999 FEW020 12/M02 Q1001 NOSIG RMK 1CU020 A2957 P/RR
午前7時 北西風13m 強風20m 視程10km以上 晴れ 気温12度 露点-2度

222230Z 30018KT 9999 FEW030 12/M03 Q1001 WS R34R TEMPO 31020G30KT RMK 1CU030 A2959 2218 MOD TURB BLW 500FT ON FNA RWY34R B767
午前7時半 北西風9m 視程10km以上 晴れ 気温12度 露点-3度
特記 滑走路34RでWS(ウインド・シア)発生、時々北西風10m強風15m、滑走路34R 500ft 着陸30秒前 でモデレート・タービュランス 機種B767


 ニュースでも報道があるように主原因は強風です。

 成田空港でmetarをよく見ていますが、この程度の強風は年に何度かある強風で、特別珍しい現象ではありません。




 さて、そして「ポーポイズ」という言葉、これは飛行機の業界では有名な言葉です。ひよこパイロットが小型機を滑走路の上でぽんぽん跳ねてることをやってしまったことを記念する飲み会があるとかないとか。

ポーポイズ


 小型機なのでエンジン推力をふかせば、比較的、楽に復旧できるそうです。あくまで小型機は・・・

 しかし、大型機はエネルギーが有り余っており、始まったバウンド・波動はそう簡単に収まりません。エネルギーが多い、つまり慣性があるので、収拾が難しいのです。

 「ポーポイズ」とは、着陸の降下率が大きく操舵適正でない場合、イルカが海面を跳ねるように接地とたて揺れを繰り返す状態で、これを振動学で解析すると発散傾向(波が大きくなる)で、転覆の可能性が高く、なんらかの復行作業が必要となります。

 
別件で苦言です。
 24日付のこの件のある新聞報道で、ウィンド・シアの紹介でダウンバーストの絵を載せていました。まるまる1日たった後の記事がこのような内容ですかと、首をかしげてしました。

 以下、今後の参考に残しておきます。成田のmetarです。

RJAA 230000Z 32021G31KT 9999 FEW030 14/M03 Q1003 NOSIG RMK 1CU030 A2964 2346 MOD TURB 3000FT ON FNA RWY34R B763
RJAA 222330Z 32019G34KT 9999 FEW030 13/M03 Q1003 WS R34R NOSIG RMK 1CU030 A2962 2307 WS PS MS 07KT 2000FT AND BLW ON FNA RWY34R B737
RJAA 222300Z 30018G29KT 9999 FEW030 13/M04 Q1002 WS R34R NOSIG RMK 1CU030 A2960
RJAA 222238Z 30019G32KT 9999 FEW030 12/M03 Q1002 WS R34R RMK 1CU030 A2959
RJAA 222230Z 30018KT 9999 FEW030 12/M03 Q1001 WS R34R TEMPO 31020G30KT RMK 1CU030 A2959 2218 MOD TURB BLW 500FT ON FNA RWY34R B767
RJAA 222200Z 31026G40KT 9999 FEW020 12/M02 Q1001 NOSIG RMK 1CU020 A2957 P/RR
RJAA 222130Z 32026G40KT 9999 FEW020 12/M02 Q0999 WS R34L NOSIG RMK 1CU020 A2952 P/RR
RJAA 222108Z 31025G35KT 9999 FEW020 12/M01 Q0998 RMK 1CU020 A2949
RJAA 222100Z 30013G28KT 260V330 9999 FEW020 13/M01 Q0998 NOSIG RMK 1CU020 A2948
RJAA 222041Z 26012KT 210V300 9999 FEW020 12/02 Q0998 RMK 1CU020 A2948
RJAA 222033Z 32016G26KT 9999 FEW020 11/03 Q0998 RMK 1CU020 A2947
RJAA 222030Z 32017KT 9999 FEW020 12/02 Q0998 NOSIG RMK 1CU020 A2948
RJAA 222000Z 33012KT 9999 FEW020 11/05 Q0997 NOSIG RMK 1CU020 A2946
RJAA 221930Z 32012KT 9999 FEW020 13/06 Q0997 NOSIG RMK 1CU020 A2944
RJAA 221900Z 31009KT CAVOK 13/08 Q0996 NOSIG RMK A2941
RJAA 221830Z 30006KT 6000 FEW005 SCT120 13/12 Q0995 NOSIG RMK 1ST005 3AC120 A2939



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