気象予報士の航空気象 フェデックス機 横風制限値内

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2009.03.27 (Fri)

フェデックス機 横風制限値内

 フェデックス貨物機の成田空港での着陸失敗について、横風制限値の続報がでました。

Yahooのニュース に飛びます。

事故前後のmetar

222130Z 32026G40KT 9999 FEW020 12/M02 Q0999 WS R34L NOSIG RMK 1CU020 A2952 P/RR
午前6時30分 北西風13m 強風20m 視程10km以上 晴れ 気温12度 露点-2度
特記 滑走路34LでWS(ウインド・シア)発生

事故発生!

222200Z 31026G40KT 9999 FEW020 12/M02 Q1001 NOSIG RMK 1CU020 A2957 P/RR
午前7時 北西風13m 強風20m 視程10km以上 晴れ 気温12度 露点-2度


 滑走路34Lに対して、風向は約20~30度左側ですから、制限内であることは納得できます。まともなクロス、横風でこの風速なら誰もが着陸を困難と予想するでしょう。


 飛行機の横風制限はもともとメーカーが決めるものではなく、耐空性、飛ぶ上での性能限界値を調べる段階である程度の参考数値をデーターとしてはもっています。この試験をするのに何機か潰すみたいですが。。。もったいないと思ってはいけません。安全のためです。

 さて、では横風制限値は誰が決めているのかというと、答えは各航空会社です。

 それぞれの機種ごと最大横風制限を設け、さらに乗務員の資格や滑走路の状態(雪や大雨なら滑るので横風値は低い)、GUST(ガスト:突風)への考慮の有無、などなどが上げられます。
 メーカーがテスト機での実証値を各航空会社に提示し、当然それを最大値として各航空会社が決めるため、各会社でまちまちになります。

 中部空港の冬場は横風が強く、設計者はきちんと測っていたのかと突っ込みたくたるような風が吹きます。日本の航空会社でもこの横風値が異なっており、あっちの会社は飛んでいるのにこっちの会社は待機している事例を中部空港で経験しました。

 私が予約した会社は離陸することができましたが、ただ、冷静に考えてみると、どちらが安全なのかは飛ばないほうが安全なわけで、しかし飛んでもらわないと予定が・・・などなどいろいろ考えさせられました。

 死んだら元も子もないですからね。


 こちらは、昨日の正午の速報天気図です。なんと低気圧五兄弟がそろい踏みしています。べつに何の意味もありません。ただ載せただけです。

低気圧5兄弟


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